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<ストーリー>
ほんの些細な偶然から、幼なじみ・理奈と抱き合うようにして転んでしまった主人公・ケイスケ。間の悪いことに、その現場を憧れのあのひと・一条美砂に見られてしまいました。
転んだ拍子に足を骨折してしまったケイスケは病院に運び込まれます。そこに務める女性看護師の樹理は、ケイスケに見覚えがありました。一ヶ月ほどまえ、事故で急患があったのですが、ちょうど友人の見舞いに来ていたケイスケが、その患者の輸血に協力していたのでした。
心優しい少年。そんなふうに考え、ケイスケに好感を持っていた樹理でしたが、ふとケイスケがちょっとしたトラブル―どうやら好きなひとに誤解されてしまったらしい―を抱えていることを知ります。
自身もある悩みを抱えていた樹理は…(ゼロアニメーションより)
<感想>
前回
テラストーリー ~告白~の感想で、『キャラクターに愛着がないと楽しさが半減してしまうタイプの物語』というふうに書きましたが、さすがに第二話ということでだんだんとキャラに対する愛着もわいてきます。今回は登場人物の行動原理も整理されており、物語の面白さがダイレクトに伝わってきました。
とりわけ今回は前回で波風を立てた分を解決するという内容であり、物語にもきちんとしたカタルシス、収束感とでもいうべきものが感じられます。甘いシーンにはニヤニヤでき、さらに意外な人物の意外な設定も明かされ、伏線の回収、絵になる場面もきっちりと作り上げられ、かなり感動することができました。お話の面白さだけで超オススメできます。
さて、上記ストーリー紹介では樹理をメインとした書き方をしましたが、実際は普通に主人公をメイン、美砂をゆるぎないヒロインとして物語が展開されます。なぜこんな書き方をしたのかというと、実は今回のエロシーン担当が樹理であるからです。そして、ヒロインたる美砂とはセックスシーンがありません。お話の展開としては極めて自然であり、むしろ当然のことなのですが、エロアニメとしては若干惜しかったもしれません。いや、実際にやられると蛇足極まりないので、ストーリー重視の方には萎えるかもしれませんが。
そして肝心のエロ度ですが、シチュエーションが素晴らしい!みんなが大好きな『病院で寝ていたら夜な夜な看護師さんがエッチなサービスをしてくれた』という展開。もちろんどこぞのコピベのような実は男だった、みたいなことはありません。実用性に関しては、ストーリーメインの作品にしてはボリューム・描写ともがんばっているほうで、見応えも十分だと思います。
全体として、感動できる良作です。前回はそこまで面白いと思わなかったのですが、このラストなら通しで納得できます。面白いので、ぜひ前回もあわせて見てみてください!
※お話の展開…かつてのラブコメの金字塔『めぞん一刻』において、主人公・五代くんが旅行し、そこで知り合った女性と一晩の関係を結ぶことで童貞を卒業し、しかるのち響子さんと結ばれるという展開が構想されたそうです。実際にはそんな展開にはならず、五代くんは響子さんと結ばれる20代後半まで、作中描写としては童貞を貫いていました。ソース不明なので事実とは限りませんが、もし実際にそうだったのなら、純愛ラブコメで、主人公がヒロイン以外と行きずりの関係を結ぶというのが馴染まず、嫌がる読者層も考慮したのでしょう。しかしフィクションとはいえ、やはりこれはどうかと思わないでもありません。いろいろと不自然で、病的な感じがします。世の中いろんなひとがいますし、そのことが悪いとは言えませんが…。