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<ストーリー>
虹掛美雨とむすばれた主人公・松井裕作。しかし、その運命は酷薄なものでした。交際をはじめてから時間もたっていないというのに、おりからの病は美雨を蝕みつづけ、ついに命をも奪ってしまったのです。
裕作と美雨は、まだ周囲に交際したことすら話していませんでした。
一方、ふたりが男女の関係になっていたことをしらない森野大気は、しかし美雨の死に裕作が強い衝撃をうけていることを理解し、自身までふさぎこみそうになってしまいます。
そんなある日、裕作は、看護師長の朝比奈めぐみがなにか悩みをかかえているらしいことに気がつきました。めぐみには、婚約者がいるのですが…(ゼロアニメーションより)
<感想>
前作
flutter of birds ~鳥達の羽ばたき~ 第1章 夏の星座のヒロイン・虹掛美雨が、冒頭でいきなり天に召されてしまうという衝撃的な展開を見せています。モノクロで登場人物のセリフがまったくない演出、直後に鳥が空へと舞いあがっていくというメタファーなど、かなり美しい表現で、おどろかされました。
しかし、全体としては微妙な作品です。
前作をみたときも感じたのですが、どうも配慮が足りないような気がするのです。たとえば、美雨が死んだあと、時系列から見ておそらく最初の墓参りの帰り道で、大気が裕作に『つきあっている女はいるか』という内容の質問をします。恋人が死んだばかりの男にありえない質問であり、悪い意味でおどろいてしまいました。
もちろん、この質問がなければ話がすすまないのはわかりますし、大気がふたりの関係をどのていど把握していたかについての描写はあいまいなので、がんばって好意的に解釈すればお話のすじがとおっていないとまではいえません。しかし、どうにも空気が読めていないような感じがして微妙な気分になります。
また中盤、朝比奈めぐみと裕作がセックスすることになるのですが、これもちょっとみょうな感じなのです。めぐみはいわゆるおおらかなお姉さんタイプで、こういう人物が主人公と簡単にセックスするのはかまわないのですが、直前の描写とかみあっていない感じがするのです。
めぐみはある悩みをかかえており、それをふっきるために裕作とセックスをします。しかし、とてもつらそうな顔で、深刻に悩んでいためぐみが、いざセックスをはじめると『我慢できないの』と口走り、みずから裕作のちんぽを手にとっておまんこに導きいれと、あきらかに自分から楽しんでいます。
いやもちろん、実際に悩みごとがあるときにセックスするとなれば、いやなことをわすれてしまおうとばかり、ケダモノのようになってしまうのも、むべなるかなという感じですが、悩みの告白のあと数分のあいだにこんなふうになってしまうと、見ているこちらとしては、非常にとまどってしまいます。
と、あまりよくない点ばかりをあげてしまいましたが、絵は美しく、また今回は声優さんが総じて気合のはいったすばらしい演技をしてくれているため、エロ度・実用性はかなり高いです。ストーリーを見せるタイプの作品としてはすこし穴がおおいものの、エロアニメとしては中の上レベルの作品でしょう。見応えのある演出やちょっとしたミスリードも決まっており、見る価値自体はあると思えました。
※病人…この作品には死にそうな病人とのセックスシーンが存在します。セックス描写自体はかなり秀逸でしたが、そもそもあきらかにトンデモない展開であり、不快になるひともおられると思いますので、ご注意ください。