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ゼロアニメーションの最新作品

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みるきぃプリン 第四章~プリマドンナ舞

プリマドンナ舞


<ストーリー>
たった一人しかいないバレエ部で、プリマドンナを目指す少女・舞。しかし現実は非情なもの。次の全国学生新体操選手権大会、すなわち全国の学生の新体操の選手権の大会に勝ち抜かなければ廃部ということになってしまいます。

逆境をバネにコーチと二人三脚でがんばる舞でしたが、コーチの大人の男らしさに惹かれる舞は、いつしかコーチと男女の関係になりたいと願うようになります。一方、コーチの妻で理事長の娘として絶大な権力をもつ奥さんと、舞の恋人であるタカシは、二人を挫折させようと画策をはじめ…(ゼロアニメーションより)

<感想>
紙芝居のような独特な表現方法を用いた作品です。アニメなのにほとんどのシーンで動いていないというのは賛否がわかれるとは思いますが、せっかく動かしてもコマ落ちでカクカクしていたり、動きにセンスが感じられないよりはよほどいいかと思います。

絵に関しては背景は安っぽいものの女の子キャラクターの可愛らしさ、色っぽさは十分。どちらかというとギャグ寄りの作品ではありますが、笑えるだけでなく実用性もあると思います。

とにかく、絵が動いていない分セリフやナレーションが実に軽妙で、聞いているだけで笑いがこみ上げる愉快な作品です。名作・傑作の類ではありませんが、見て損はないかと思います。

ところで、ゼロアニメーションではこの作品の内容説明が間違っています。どうやら直前にアップした別の作品の情報がそのまま載っているようですのでご注意ください。
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幼○美少女みるくちゃん+妖精の森 フェアリーフォレスト レミちゃん

幼○美少女みるくちゃん+妖精の森 フェアリーフォレスト レミちゃん

<ストーリー>
萌え萌えプリン 第二章 幼○美少女みるくちゃん
女子校生・みるくが、あたらしくはいった家庭教師の男に犯される話です。ストーリーらしいストーリーはありません。

ぷるぷるプリン第一章 妖精の森 フェアリーフォレスト レミちゃん
ひとりの男が森を散策していると、かわいらしい女の子が、縛り上げられて巨木に吊るされている場面に遭遇しました。

男はとりあえず女の子を助けてあげたのですが、ふと気が変わって、彼女をボコボコに罵倒しながら蹴り、殴り、犯し……(ゼロアニメーションより)

<感想>
だいたい三十分ていどの作品がふたつまとめられたものです。絵柄からいっておなじ会社が作っている作品でしょうが、とりあえず両者に相関関係はありません。『幼○美少女みるくちゃん』のほうは萌え系、『妖精の森 フェアリーフォレスト レミちゃん』は鬼畜系あるいはホラー系に分類するのが正しそうですが、二作品がまとめられているという事情を考えてショート・オムニバス系に分類しておきます。

さて、一本目の『幼○美少女みるくちゃん』ですが、タイトルからおわかりのとおり、ロリ娘ごのみの層にむけた作品と思われます。もっとも、『幼』とあっても、ヒロインのみるくちゃんはどう見てもただの学生で、とくに幼く感じません。また、絵もへたくそで、ぜんぜんおもしろくありませんでした。

ひとつでもよいところを探すとすれば、声優さんが流暢に演技をしているところぐらいでしょう。もっとも、こんなテキストをよくがんばって読んだなあと感心しただけで、視聴する価値があるとはちょっと思えませんでした。

正直、大学生が夏休みのあいだに自主制作でつくりましたといわれて信用できるレベルの作品です(声優さんはべつとして)。徹頭徹尾へたなので、やればできるのに手抜きをしている的な腹立ちはありませんが、いずれにしても見る価値はありません。

二本目の『妖精の森 フェアリーフォレスト レミちゃん』は、ホラーとしてはそこそこ見応えがあります。ギャグっぽい絵柄のわりに、中盤以降は雰囲気もきっちりつくってあり、なかなか悪くありません。また絵も、まあ及第レベルです。

タイトルでオチをわるのはどうかとも思いますが、むしろこれはオチがわかっていても描写で恐怖とか嫌悪をおぼえるたぐいの作品なので、問題ないのかもしれません。

しかし、べつな意味で問題があります。

設定上の実年齢(18歳以上です)はともかく、外見的にこのような感じの女の子が、肉体的、精神的暴力にさらされるというのは、見ていて心の痛むひともいようかと思われます。

とくに、男が女の子のおまんこに、腕ほどもある丸太棒(ちんぽの比喩ではなく、正真正銘の木の棒です)を突き刺し、あまつさえそこをサッカーボールキックで蹴り上げてなかに押し込むなど、言語道断な鬼畜シーンが存在します。当該シーンでは、女の子は衝撃のあまり吐血すらしており、精神有害ですのでご注意いただきたく思います。

全体として、一本目は見る価値なし、二本目は、筒井康隆の『村井長庵』とか『乗越駅の刑罰』などのコミカルな暴力描写を笑って読めるひとなら、そこそこ楽しめるでしょう。ただ、このアイディアなら、もっと綺麗な作品にも仕上げられたはずなのに、なんでこんなコミカルでバイオレンスな内容にしあげたのかなと思わないでもありませんでした。



※筒井康隆…そういえば、このひとは名作『時をかける少女』のセリフパロディを、主人公がレイプされる展開にしたりと、なかなか台無しなことをしていますが、『妖精の森 フェアリーフォレスト レミちゃん』の台無し加減も、それに近い気がします。それに、『妖精の森 フェアリーフォレスト レミちゃん』では、主人公が途中で気が変わるあたりも、なんとなく『ミラーマンの時間』を髣髴としました。モノローグも小説っぽかったし、もしかしたら、製作者が筒井康隆ファンだったのかもしれません。まあ、わたしが勝手にそう感じただけでぜんぜん関係ないかもしれませんが。
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