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<ストーリー>
昭和初期、東京。女学生・村上美保の住む街で、異常な事件が多発していました。歳若い女性たちが、犯された挙句に死体で発見されるのです。ただの暴行殺人ではありません。遺体はいずれも体中の体液を絞りつくされたかのごとくにミイラ化していたのです。淫獣。そんな単語が新聞の紙面に踊っていました。
そんなある日、美保は通学途中のバスの中で、不吉な黒い猫を抱いた不気味な黒眼鏡の男に見つめられます。その視線はあまりにも強く、美保は恐怖し、それ以来折に触れて黒猫の幻影を見てしまうようになりました。
また、一人、女が殺されました。しかも、今度は死体の第一発見者が美保だったのです。美保は、直前にあの黒猫を見ていました。
もしかして、あの時、黒猫を抱いていた男が淫獣なのでは?一方、美保の親友・梓は…(ゼロアニメーションより)
<感想>
伝奇SFといった趣きの作品です。昭和初期という時代背景で、人物のファッションや街並みなどもよく調べてあるという感じですが、そのわりに女の子がひもパンを履いていたりと、エンターテインメント性にも気を使っています。
お話に関しては非常にわかりやすく、というかかなりバレバレながら教科書どおりに作られたという感じで、よく出来ています。なにぶんタイトルを見ればネタが割れてしまうので、推理するというよりは雰囲気を味わうのが正しい楽しみ方かもしれません。
エロ度に関しては、淫獣触手の描写が丁寧な上に女の子キャラクターの顔も大変可愛らしく、実用性は極めて高いです。ただし、女の子は淫獣に犯されると干物になってしまうので、グロいというだけでなく何というか非常にもったいなく、切ない気がしてしまうのは残念です。だからこそいい、という考え方もあろうとは思いますが…。
なお、SFとしても出来がよく、楽しい作品ですが、今回淫獣がエコロジーを語ったり淫獣との愛のある和姦などがあり、ネタになるという意味でも愉快かもしれません。特にラストのコマは、お話の流れからすると何も不自然なことはないのですが、妙にシュールで笑えました。普通に面白い超オススメの作品です!