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椿色のプリジオーネ 第一幕 ~凍れる追憶~

椿色のプリジオーネ 第一幕 ~凍れる追憶~


<ストーリー>
主人公・西園寺顕嗣(あきつぐ)。まだ若い彼は、ブルッフラ・コンツェルンという世界的な大財閥の御曹司でありながらその地位を捨て、独力でニューヨークに自らの会社を立ち上げ経営する優秀な男です。そんな彼のもとに、三ノ宮玲と名乗る個人秘書が現れ、ブルッフラ・コンツェルンの総帥・西園寺弓三郎―顕嗣の父―の死を告げます。

父を憎む顕嗣はブルッフラ・コンツェルンの後継に対する野心は持っておらず、そんなものは自分とは関係ないと突っぱねます。しかし、個人の感情は別として、財産の処分などの事務的な事柄を処理するため、どうしても帰国を余儀なくされてしまいました。

5年ぶりにくぐる自宅の門。そこには広大な敷地に壮麗で豪奢、そしてどこか禍々しい館がありました。顕嗣を出迎えたのは執事の佐伯昇、そして姪を含む4人のメイドたちで…(ゼロアニメーションより)

<感想>
ミステリー仕立ての作品です。まだキャラクターの顔見せや背景説明の段階ですが、きっちり事件を起こしいて、先が楽しみになります。

絵に関しては大変美しく、切り取って飾っておきたいと思えるようなシーンがいくつもあり、これだけでも十分見る価値があります。特に、背景が素晴らしい!ゴシック様式の建築物、そして季節は冬ということで雪が舞うという絵の美しさは格別です。日本が舞台で日本人が主人公ですが、それよりはむしろ海外のミステリーのような感じの雰囲気に仕上げられています。

また、主人公顕嗣がなかなか魅力があります。初登場時には遅れてきた玲に嫌味を言うなど、鼻持ちならない金持ちのボンボンであるかのように見えますが、実際は違うようです。どうやら父親を激しく憎んでおり、ニューヨークの会社も援助を受けずに自力で立ち上げたもの。また、父の訃報を受け取っても、それがどうしたとばかりにへらへらと笑っているように見せて、実はものすごく動揺しており、車の運転を誤ったりするところが描かれます。

さらに、その後の微妙な表情やセリフ・回想から、どうやらこの若い経営者は本当はかなり無理して強面を作っているらしいことが仄めかされており、今作の終わりまでみると、事情はよく分からないなりにある程度感情移入できるようになっています。このあたりはかなり上手いです。

エロ度に関しては、ストーリーを見せる作品にしてはボリュームがあり、無修正ということで、かなり高いです。珍しくローションプレイを描いており、液体の表現やぬちょぬちょの指先で揉みしだかれるおっぱいなどは見応えがあります。

なお、なぜか本編が始まる前に5分ほど、ものすごくへたくそな編集のダイジェスト映像が流れます。正規DVDなどは未見なのでなんとも言えませんが、これはあまりにも下手なので、ちょっと正式なダイジェストには思えないのですが…。

それと、冒頭米国人とのやり取りがあり、その部分は英語なうえ字幕もなく、おまけにちょっとした事件が起こっています。知らないで見るといささか面食らうかもしれませんのでご注意ください。とりあえずなくても問題ないシーンなので、英語が分からなくても気にしなくていいと思います。
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椿色のプリジオーネ 第二幕 ~玄い雪景色~

椿色のプリジオーネ 第二幕 ~玄い雪景色~


<ストーリー>
浴槽に浮かぶのは赤い椿の花。美しい花に塗れ、メイドの野際琴美は息絶えていました。顕嗣の父弓三郎を心から慕い、弓三郎死後はその霊前で日々の報告を怠らなかったこの娘が、何者かに殺害されたのは明らかでした。

西園寺家の隠れた奇習。世間の常識にとらわれない大人物を育成する目的で、公然と複数の妾をもつこと。そして琴美は、その習しに基づいて顕嗣に抱かれた直後の死でした。何者かのメッセージ、あるいは、警告?顕嗣は執事の佐伯昇が通報しようとするのを止め、琴美を屋敷地下の保冷施設に保管させると、自ら捜査に乗り出します。

顕嗣は朝食のとき、メイドたちに琴美の死を発表した際、迂闊にも口を滑らした元社長令嬢・速水小夜を性的拷問にかけ…(ゼロアニメーションより)

<感想>
一応西園寺家、ということになっていますが、これが日本であるようには思えません。はっきり言って現代であるようにすら思えません。現代には便利な文明の利器があり、金持ちはおろか、一般人でも当たり前に持っているそうしたものがあれば、この作品で描かれている状況のいくつかは成立しないからです。したがって、これを現代日本のお話として考えれば設定の破綻以外の何者でもありません。なにしろ、当たり前のように銃を持ち出しているという用意のよさ(笑)。そういうところに厳格な方は楽しめないかもしれません。

しかし、そうした点に目をつぶり、20世紀初頭のヨーロッパあたりの雰囲気を描いていて、舞台やキャラクターが日本なのは単に視聴者がなじみやすいようにしているから、という具合にこちら側で補完してあげることが出来るなら、この作品は良質なミステリーとして楽しめるでしょう。そういう作りに賛否はあると思いますが、人形劇の黒子のように、ある意味お約束として捉えたいところです。

お話に関しては非常に痛ましく、チェンバロを使った儚げな音楽によって、陰鬱な展開に花を添えています。ミステリーとしてのトリックもあり、さらに展開は月並みながら設定に基づくキャラクターのセリフも素晴らしい効果をあげていて、十分に楽しめます。

エロ度に関しても、容疑者への性的拷問という素晴らしいシチュエーションで、三角木馬で四肢を拘束したあと張型で犯しながらポラロイドカメラで恥ずかしい姿を撮影し、さらにニシキヘビに襲わせるというかなり濃いもので、見応えがあります。キャラクターの設定がしっかりしているため、反応もリアリティがあり、実用性も十分です。

今作で一応の解決が見られたかのようですが、お話はまだ一話あります。まだどんでん返しがあるのでしょうか?非常に先が楽しみになる出来の良い作品だと思います。
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椿色のプリジオーネ 第三幕 ~そして…夏椿~

椿色のプリジオーネ 第三幕 ~そして…夏椿~


<ストーリー>
一応の解決を見た西園寺家の連続殺人事件。しかし、顕嗣は愛人のようになっている三ノ宮玲を抱きながら、いくつかの腑に落ちないことについて考えをめぐらせています。

一方、遺産の中でただ一つ、銀行の貸し金庫の中身だけは、鍵が見つからないために詳細が不明でしたが、その鍵がようやく見つかりました。三ノ宮玲は顕嗣の命により、銀行へと向かいます。

貸し金庫の中にしまわれていたもの。それは一枚の写真で…(ゼロアニメーションより)

<感想>
少々ストーリー要約が少ないですが、今回はミステリーの真相解明編になり、ネタバレを避けるためにそうしました。実際は内容が盛りだくさん。しかも、意外な展開の連続で、驚かされました。これはなかなか面白い!

エロアニメには、製作にあたって、さまざまな制約があります。二次元だからといって好きなことを表現することはできません。例えば、海外配信すなわち無修正を想定していないような作品は、セックスシーンについても描き方に制限がはいりますし、シチュエーションにも、どの程度の強制力があるかは分かりませんが、いろいろな規制があるようです。それは、製作者にとっては「プリジオーネ(イタリア語で牢獄のこと)」であるはずです。

ところがこの作品のスタッフは、その牢獄を逆手にとって見事な状況を作り上げました。作中人物に、「牢獄からは逃げられない。それに立ち向かわない限り」と発言させているあたり、スタッフの矜持が感じられます。作品そのものの出来に関しては、シナリオに少し無理があるほか、今回は背景はともかく人物の絵があまり安定しておらず、決して悪い出来ではないものの、最高傑作とは言えません。しかし、ある意味ぜひエロアニメファンには見て欲しい作品だと思います。

なお、わたしは名前ぐらいしか知りませんが、シスタープリンセス(シスプリ)というメディアミックス作品があり、どうやらこの作品はそのシスプリに関連があるらしいことが仄めかされています。もっとも、知らない人間から見ても無理があり、おそらくはただのスタッフのお遊びですが。
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