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<ストーリー>
鈴音という自分以外の女の名前で呼ばれ、あまつさえレイプじみた激しいセックスをされるという悲しい初体験を経験してしまった緋月鮎美。しかし鮎美は相手である直人のあまりにも異常な様子に、衝撃を受けつつも不審なものを感じます。
鈴音という女性は、いったいなんなのか。ところが、そんな悩みを胸に抱く鮎美に、さらなる衝撃的な事件が起こります。
妹の美津菜が完全に直人に懐いてしまい、なんと学校の図書館でセックスを体験するという場面に遭遇してしまったのです。
もともと、直人と緋月家の女たちの関係は援助の見返りの義務、すなわちビジネスライクなものであり、直人が美津菜を抱いて妊娠の確率を上げることに関して文句をいう筋合いはありません。
しかし、なぜ自分を抱くときは「鈴音」という名で呼び続けていたのに、美津菜は普通に美津菜として抱いていたのか。不審感が募るなか、鮎美は自分のなかにある感情が芽生えはじめていることに気づき…
(ゼロアニメーションより)
<感想>
ストーリー的にはなかなかの謎の盛り上げがあるものの、期待通りの効果が発揮されていない作品です。
援助の見返りに娘たちが男に抱かれなければならない、という設定に関しては、エロアニメ的ファンタジーとして流すことが可能です。そして、抱かれているうちに相手の男が好きになっていく、という部分についても、まあありがちな展開といっていいでしょう。
しかし、この作品はエロを重視するあまり細部をはしょったり説明が不足していたりする部分が多すぎます。そのせいで、いくつかの重要そうな矛盾がただの失敗なのかじつは伏線なのか判断に迷ってしまう帰来があるのです。
たとえば、メインヒロインたる緋月鮎美は「鈴音」という女性をよく知らないように描かれています。しかし、この鈴音は緋月正和、すなわち鮎美の義兄の妹であり、同時に直人の婚約者という設定の人物であり、緋月の三女である鮎美が知らないというのはかなり異常です。普通に考えればなんらかの伏線のはずなのに、上記の理由によって「これ、製作が間違えたんじゃ…」と疑問に感じてしまいます。
また、鮎美が直人を好きになっていく描写に関しても、謎めいた描写から本来伏線であろうと思われるべきものであるにも関わらず、エロゲ的マジカルちんぽの成果なのではという疑いが払拭できません。
まだ第三話が残っているので、これらが伏線だったのか、ただの雰囲気だったのかの判断はつきませんが、うまいこと面白く仕上げてほしいところです。
さて、それでは肝心のエロ度ですが、今回もかなり高いです。
なんだかんだでキャラ三名のセックスシーンが存在しており、また自慰シーンも二名分用意されています。これだけエロを盛ればストーリーが割りを食うのはある意味納得で、エロメインでの鑑賞に堪えるでしょう。
ただ、女性キャラのうち、四女の緋月美津菜は、なにかそういうことをしてはいけない対象に思えて気分が悪く、次女の緋月詩乃はすでに大人で色っぽい(久しぶりだからやさしくして、というセリフがあります)のはいいのですが、キャラとして行動がブレブレに見えて好感がもてません。また鮎美にしてもシチュエーションがかなり可哀想なことになっているので、ひとにより好みは分かれるだろうな、という印象でした。
関連シリーズ真・燐月
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- 2012-10-13
- カテゴリ: 燐月 ***燐月シリーズ***