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<ストーリー>
石炭と蒸気が文明の最先端であり、すべての富や快楽が工業都市に集まる世界。そんななか、忘れられたように穏やかな村の海岸に、男が倒れていました。
村に住む少女ティアに看病され、やがて目を覚ました男は、ティアの生き別れた兄の友人でした。ティアの兄と男は工場都市の支配者のやり方に異を唱え、反旗を翻した結果…(ゼロアニメーションより)
<感想>
ものすごくジブリっぽい作品です。まず、世界観やキャラクターのファッションが天空の城ラピュタにそっくり。ラピュタは産業革命期のイギリスの炭鉱町がモデルだそうですが、この作品も工業都市が舞台ということで、わりとイメージにあっています。そのほかにも、口ひげのおじさんの雰囲気とか、キャラクターのたたずまい、ピンチに陥るときのパターンなど、随所にジブリ作品を知っていると、ニヤリとするようなシーンが盛りだくさんです。
名の知られた声優さんが名前を変えて18禁作品でアヘ声を出してるということがあるそうですが、さすがにジブリが18禁作品を作っているとも思えないので、これは製作者が意識してジブリっぽくしただけでしょう。表現者が他の表現者に敬意を表して、わざと作品を似せることをオマージュといいますが、この作品はまさにそれに該当すると思います。アダルトということで、ジブリだったら匂わせるだけでとどめたような部分も、はっきり描いているのは面白いかも知れません。
お話の面白さに関しては、可もなく不可もなくといったところです。30分ぐらいの作品ですが、90分ぐらいに膨らませても鑑賞に堪える大きなテーマ。それを、無駄に風呂敷を広げることもなく上手にまとめた、もしくは最も盛り上がるおいしいところだけうまく編集した、といった感じですね。安心して最後まで見て、それなりの満足感を得ることができる作品です。
肝心のエロ度ですが、飾り窓の女たちとかはわりと色っぽく描かれているので、目の保養になると思います。実用性に関しては、セックスシーンのボリュームは十分ありますが、修正の必要がない描写であり、微妙なところだと思います。ただし、見終わったあと、思わずカリオストロの城のクラリスとか、ラピュタのシータが敵に捕まってるときにこんな目にあったのかな、と妄想してしまうところがなんとも楽しかったです。
※THE BEST OF Kitty vol.2収録作品
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