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<ストーリー>
第一話は亜紀が新しいご主人さまのもとに派遣され、そこで楽しく生活する話。
第二話はおそらくは亜紀タイプ試作品のエピソード。
第三話は亜紀が様々なコスプレに挑戦した挙句、肉体を改造されてしまう話。
全部で一時間半近くあり、しかも区切りごとに主題歌が入ります。おそらくは普通に30分弱程度の作品三本をまとめたのでしょう。(ゼロアニメーションより)
<感想>
第一話はいかにもなオムニバスストーリーです。一応、量産型のアンドメイド・亜紀が『人間で言えば16歳』であり、また普通に生活している女子校生たちを羨み、人間の性奴隷として生み出された自分の境遇を儚んで涙を流すような情操を持っている、という設定が明かされています。
もっとも、実際にはご主人様との生活にそれなりの楽しみを見出したりしている描写がなされているので、あまり気分の悪い展開にはなりません。ラスト近く、微妙に痛みを感じないでもありませんが、概ね幸せな亜紀の物語だと思います。
第二話はしっかりとしたショートストーリーになります。亜紀が上流階級の子息である健一という少年のもとに、素性を隠して派遣されてきます。亜紀の役割は環境破壊によって男性の女性化が進行する社会において、優秀な精子を確保するための性奴隷になること。そして、作中の描写から、おそらくこの亜紀は試作タイプだと思われます。
お話に関しては、見ている側が亜紀の素性を知ってしまっているため、あまり緊迫感がありません。このタイプのお話は、亜紀が何者なのかわからないほうが面白いのではないか、と思います。もっとも、声優さん、とくに健一役の演技が素晴らしく、また無茶な展開とはいえ、それなりに少年の心の動きには納得できる面もあり、なかなか見応えのある佳作だと思います。
ラスト、極めて精神有害な展開になります。面白いのですが、その点はご留意ください。
第三話は第一話と同じくオムニバスストーリーになります。亜紀が、ウェディングドレスをまとったり、明らかに小さすぎるスクール水着を着せられて肉がはみ出したり、というようなことをやっています。
それだけなら普通ですが、オプションパーツとして男性の陰茎を接着され、さながらふたなりのような姿に改造され、巨乳改造された同タイプのアンドメイドに犯される、というようなシーンもあります。
ふたなり亜紀も巨乳亜紀もどちらも同じ亜紀なのですが、巨乳亜紀は化粧や目つきなどがキツくなっています。顔自体は同じなのに、描き分けができるものだと感心しました。
なお、三話通して、絵に関しては並です。とくに動きに関して、少々乱暴に思えるシーンも多いですが、亜紀が可愛いので許せてしまいます。
そして肝心のエロ度ですが、フェラチオの嵐になります。こだわりを感じるといえば聞こえがいいのですが、さすがにここまでフェラチオ偏重だと、少々飽きるかもしれません。第一話と第三話はほぼ全編エロシーンでボリュームは十分なので、実用性はあります。
なにぶん三話もあり、一度にレビューするのは乱暴では、と思ったのですが、このブログはゼロアニメーションの動画をレビューするという建前になっていますので、とりあえずあわせました。ご自分で分割できる方は、三回分にわけてもいいかもしれません。
※男性の女性化…作中にはほとんど描写がありません。環境ホルモンで精子が減少したりすることが現実にあるらしいですが、そのことなのかもしれません。
※フェラチオ…元米大統領のビル・クリントン氏によると、フェラチオはセックスではないのだとか。それが本当なら、この作品はエロアニメでありながら『セックス』がほとんどない作品、ということになりそうです。
関連シリーズこわれもの 2