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ゼロアニメーションの最新作品

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テラストーリー 1  ~告白~

テラストーリー ~告白~

<ストーリー>
主人公・ケイスケは五月学園に通うごく普通の気のいい少年。騒がしくも世話好きな幼なじみ・理奈とともに電車に揺られて学校に通っています。ときどき、なぜか無言電話がかかってきたりもしますが、とりあえず平和に日々を過ごしていました。

そんなある日、ケイスケは電車でとても美しい少女を目にしました。あれは、おそらく聖・神無月学園の女子生徒。ケイスケはその少女に恋をし、いつしか宝物のように大切だとすら思えるほどの気持ちを育みます。

さて、恋人いない暦一年ばかりを数え、そろそろ新しい彼女が欲しい頃合。ぜひ、あのひとに恋人になって欲しい。そう考えたケイスケでしたが、接点がまるでありません。そこで、こういうことに詳しい友人のトモヤに相談してみたのですが、なんとトモヤのたくさんいるカノジョのひとりが神無月学園の女子生徒だというのです。

これはチャンスとばかり、ケイスケはトモヤに、くだんの女子生徒の名前などの情報を収集することを依頼しました。もちろん、無料というわけにもいかないので、トモヤのデート代を支払うということで合意に達します。

と、そんなわけでアルバイトに精を出していたケイスケでしたが…(ゼロアニメーションより)

<感想>
非常に甘酸っぱく、照れくさい作品です。ラブコメの類になると思われるのですが、コメディというよりはドラマ寄りで、真面目な感じのお話になります。

絵に関しては極めて美しく、実に丁寧です。顔がやや個性的ですが、これは特長として褒めるべきところでしょう。基本的にはリアル志向の絵で、萌え絵が好きな方には違和感があるかもしれませんが、これはこれでとてもいい絵だと思います。また、絵が上手いために女体の表現にも迫力があり、エロ度にも貢献しています。

そして肝心のエロ度に関しては、内容が真面目っぽいわりにセックスシーンのボリュームもきちんととってあるため、実用性はそこそこあるでしょう。なにぶん真面目な作品と但し書きがつくような内容であるため、そういう考えで見づらいのが難点と言えるかもしれません。シチュエーションというか、セックスをする場所選びに関してはなかなかがんばっていると思います。

なお、この作品においては主人公のセックスシーンがありません。そのあたりで、ひとによって好みが分かれる可能性があります。つまり、主人公ががんばって恋愛成就に向け邁進する一方でヤリチンがセックスしまくっている、というような感じの展開になるからです。さらにある状況から、べつにそういう内容ではないのにも関わらず、そこはかとなく寝取られのような雰囲気が醸し出されています。

さて、面白いか面白くないかでいうと、わたしはちょっと微妙だと感じました。いくつか不満を述べさせていただくなら、まずはラブコメにありがちなすれ違いが少々鼻につく点です。波風が立つのは仕方ないにせよ、大切な分岐点において主人公が最悪の行動(しかもほとんど偶然や他人の暴走の結果によって)をとってしまうために問題が発生するのはあんまりです。

それと、ヒロインについても、デザインは美麗ながらちょっと性格に難があるかもしれません。幼なじみの理奈は今風にいうとツンデレで、思い込みが強すぎ、主人公のためとはいえ勝手に暴走した挙句少々理不尽なことで主人公を責めたりします。また、五月学園の女子学生である美々は行動に一貫性が感じられず、主人公の思い人である美砂は宝物と表現されるだけあって遠い存在であり、感情移入するほどの絡みが存在しません。

この作品はエロゲー原作であり、原作を知っている方ならヒロインを理解できたのかもしれませんが、たった30分未満であるこの作品単体だとそこまで魅力的だと言えないが残念なところです。

ふと考えたのですが、もしなにかわたしが知ってる作品の二次創作でこれと同じ筋の話をやったとしたら、かなり面白いと感じたのかもしれません。つまり、キャラクターに愛着がないと楽しさが半減してしまうタイプの物語だったのだと思います。

なんにせよ、アニメとしては極めて高いクォリティの作品なので、見て損ということはないでしょう。



※無言電話…作中に無言電話のシーンは存在しません。重要な場面で後出しのようにセリフ出てくるので、前提条件というか設定として知っておいていいと判断しました。おそらく、原作にこのような展開があるのでしょう。このあたりを見ても、この作品は原作を知っているひと向けなのだと思います。
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