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<ストーリー>
あらゆる欲望が渦巻く猥雑な夜の街。緑がかった奇妙な肌色をした貧相な中年が、屋台で酒を飲んでいます。隣には、ナメクジを醜悪に進化させたような異様な怪物。男はその怪物と、何事か語り合っています。しかし、屋台に別の客が現れた瞬間、怪物は消え失せました。
翌朝。高層ビルの頂上付近、設備のない人間には行き着くことさえ不可能な場所に、人の死体がありました。手足の骨を砕かれ、串刺しにされ、あたかもオブジェのように形を整えて安置されています。
明らかに人間業ではないその殺人に、警視庁は特殊能力を持った調査官たちを派遣しました。その一人、山田耕司は…(ゼロアニメーションより)
<感想>
どうも評価の難しい作品です。
絵に関しては美しいです。人物は少々安定しないというか、微妙にバランスがおかしいように感じないわけでもありませんが、これは個性の範疇にはいると思います。雰囲気の描き方が見事で、怪物などのキャラクター造形も見るべきものがあります。
また、人物の設定も深みがあり、いまだ明かされていない部分にいろいろなことがあったのでは、と想像させるものがあります。
ストーリーについても、怪物が人体を使ってオブジェを作り、それを追いかける超能力を持った捜査官という、とても面白みのあるモチーフだと思います。
アイディアもよく、技術的にも優れているとなれば、傑作であるはずなのですが、なぜかあんまり面白くありません。面白いか面白くないかで言えば、6:4ぐらいで面白くない、という感じです。どこがどうと説明しにくいのですが、どうも何か演出の方向性や構成の仕方が間違っているような気がします。一応、ジョジョの奇妙な冒険、もしくはハンターハンターみたいな方向性の作品なのですが、ものすごく切れ味が悪いです。
エロ度に関しては、無修正で色っぽいシーンもありますが、基本的にストーリー重視の作りでサービスカット以上のものではないと思います。血は赤で表現され、かなりのグロシーンもありますが、それほど衝撃的というほどでもありません。わりと普通の世界観なのに、緑の肌のおっさんが普通に生活しているのが衝撃といえば衝撃でした。
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