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<ストーリー>
深夜、高速バスに乗ろうと待合所に入った千鶴。しかし、そこにはすでに先客がいました。困ったことに、愛し合っています。こんなところで、と顔を赤らめる千鶴でしたが、このところ恋人が忙しくご無沙汰なせいか、つい見入ってしまいます。
なんと、愛し合っているのは二人とも女性でした。
ともかくバスが来たので、千鶴は逃げるようにその場をあとにします。バスに乗り込み、ほっと息をつくと、先ほど目撃した生々しい愛撫を思い出してしまいました。なんとなくたまらない気持ちになり、こっそり指を動かしていると…(ゼロアニメーションより)
<感想>
この作品は15分程度しかない短い作品になります。なぜかというと、もともと1本のビデオに2作品が収録されたシリーズの中の一話に過ぎないからです。この作品は他の作品に比べて若干長めなので時間調整がうまくいかず、仕方なくこれだけ独立させたのでしょう。もともとショートストーリー群のなかの一話なので、ショートオムニバス系に分類しました。
ゼロアニメーションには無印の誘惑カウントダウンシリーズが1~4までと、鏡(あきら)シリーズが1~3までありますが、実際にビデオ・DVDなどで発売されているのは無印誘惑カウントダウンシリーズが1巻から3巻まで、鏡(あきら)シリーズが4巻から6巻までとなっています。
内容ですが、美女だと思って肌を合わせてみたら股間に象さんがいた、という原作者うたたねひろゆき氏の初期エロ漫画に多いテイストの作品です。原作では出来がよく小さくまとまったショートストーリーという趣きの作品でしたが、この作品はそれを上手にアニメ化しており、短いながらも味わい深い佳作に仕上がっています。
さて、肝心のエロ度についてですが、色っぽい空気感というか、雰囲気を見事に表現しており、無修正ではありませんがかなりのエロさがあります。実用性は十分といったところです。特に、千鶴と淳が最初にセックスするシーンでは、会話のあと視線が絡み合うというあたりが非常によかったです。
なお、誘惑 カウントダウンは原作を忠実にアニメ化したシリーズですが、ひとつ原作にない要素が加えられています。原作では別々の作品であったものを、同じ設定のキャラクターをうまく利用して繋げることに成功しており、作品内での時の流れや人の縁を感じさせる素晴らしい演出になっています。
関連シリーズクールデバイス 2 聖少女誘惑 カウントダウン 鏡(akira)
<ストーリー>
辺境の小王国。そこのお姫さまがその地方の魔王につかまってしまいました。主人公は、その奪還を引き受けた旅の勇者。圧倒的な戦闘力で、たった一人で魔王軍を壊滅させると、とっとと姫を連れて帰国することにします。
主人公がそんな危険なことをする動機は、刺激的な一日が欲しいから。しかし、今回の魔王とその軍勢は見掛け倒しもいいところで、ぜんぜんどうってことありませんでした。
しかし、と勇者はひとり薄ら笑いを浮かべます。お姫さまがとても可愛らしいのです。夜もふけ、宿屋を取る際、勇者は含み笑いを浮かべ、金貨をちらつかせながら、宿屋のひげ親父に「部屋はあるか?」と尋ね…(ゼロアニメーションより)
<感想>
初代ドラゴンクエストはローラ姫を宿屋に連れ込んでお楽しみができることで有名ですが、おそらくはそのパロディでしょう。それ以前にそのようなパターンがあったかどうかはわかりませんが。
ちなみに、スーパーファミコン版のドラクエ1ではローラ姫のほかにただの町娘とも関係を持つことができ、話しかけると宿屋に連れ込んでお楽しみをすることができます。さらに、ローラ姫を抱きかかえたままその娘に話しかけると同時に宿屋に連れ込むこともできます。もっとも、乱交はしていないと思いますが。なぜなら、そんなゲームじゃないから、ということではなく、ローラ姫を助けると、もうその娘と宿屋にしけこむことはできないので、結構真面目な交際だったのではないかと思うのです。
話が脱線してしまいましたが、ともかく中身が10分しかない作品なので、あまり感想をたくさん書けるようなものでもなかったりします。久しぶりにちょっと調べてみたのですが、この作品は
誘惑 カウントダウン 1 ALIMONY HUNTERとカップリングで一巻分のビデオとなっているのをなぜか二つに分けてしまったようです。前回あいまいな記憶から、長すぎて独立させたのか、と思ったのですが、カップリングが10分強のこの作品ではそういうことでもないみたいです。
さて、内容ですが、エロ要素のあるコメディタッチの軽い作品です。絵の美しさは保障付きで、分かりやすいオチもついており、小さくまとまっていますが、いかんせんボリュームが足りません。前作が小作品にしては出来がよいので、両方あわせればカップリングとして申し分ないのですが、単品として出せる作品ではないということです。ALIMONY HUNTERを落としているなら、自主的に結合させてもいいかもしれません。
関連シリーズクールデバイス 2 聖少女誘惑 カウントダウン 鏡(akira)
<ストーリー>
ホテルの一室で、睦み合う二人。どちらも女性のようですが、どうも奇妙です。どうやら片方、ショートカットの方は女性の姿をしていて乳房の膨らみもあるのに、男性の肉棒をも持ち合わせているようです。
彼女、と言っていいのかはわかりませんが、行為のあと、ぐったりとしているパートナーを抱きしめながら、自分宛に届いた2通の手紙の差出人を見ています。彼女がかつて関係を持った二人からの手紙。しかし、関係を持っていた頃は彼女が名乗っていた名前も時期も違い、この二人は彼女と肌を合わせたという以外に縁もゆかりもないはずでした。
こんなことってあるのね。彼女はいたずらっぽい笑みを浮かべると…(ゼロアニメーションより)
<感想>
うたたねひろゆき氏の原作をアニメ化したシリーズ、誘惑 カウントダウンの3巻に収録されている作品です。1巻2本のうちの片方なので、10数分ぐらいしかありませんが、作品自体の出来は非常にいいです。
残念なことに、どうやら今のところ、2巻にあたる「紅/ずっと甘いくちびる」はゼロアニメーションにはないようです。この2作品がシリーズの1~3巻まででは最高傑作だとわたしは思っているので、とても悲しいです。今後に期待しましょう。
絵に関しては女性の柔らかな曲線や、ウェディングドレスの華麗で清楚な感じを上手く出しており、非常に丁寧です。また、結婚する娘とその父という点でのドラマ性も、コンパクトな描写なのに非常に優れていて味わい深いです。
エロ度についてはソフトなタッチながら、しっかり抜き所がつくってあり、修正する必要がない作品にしては非常に実用性が高いと言っていいと思います。
誘惑 カウントダウン 1 ALIMONY HUNTERとずっと甘いくちびる、そしてバージンロードは三部作のような構成になっており、単品でも十分面白いものの、事情を知っていたほうがより楽しめます。少々ネタバレを含みますので、他の手段で先に2巻を見たいという方はこの先は読まないでください。
<設定>
ALIMONY HUNTERで中谷淳と名乗っていた主人公は、鴻野邦彦という少年と、その義母(当時はまだ父親の恋人)と関係を持ちます。一方、時系列は不明(おそらくALIMONY HUNTER以前)ながら、主人公が渡辺由紀と名乗り、中学校の教師をしていた頃、高瀬朱美という少女の処女を奪い、その母親とも関係を持っています。そして、この二人の少年と少女がどのような縁からか、偶然にも知り合い、結婚をすることになったのです。
朱美と邦彦はお互い愛し合いながらも、初体験の相手であった主人公を忘れることができず、結婚式の式場に、お互いにそれと知らないで主人公を招待していた、という状況になります。
この主人公は、非常に美しく女性的な風貌をしていますが、基本的に女性相手、また邦彦とのセックスも肛門を使っているような描写がされているところから、いわゆる「ふたなり」ではなく、シーメールではないかと思われます。ただし、「こんな体だから女の子(とのセックス)が忘れられない」というようなセリフがあることと、普通に教師をしていたということから、手術などでいじったのではなく、生まれつきの特異体質なのかもしれません。
※シーメール:ニューハーフの一種。乳房などもあり、あきらかに女性的な外見なのに、完全な男性器を持っている人。
関連シリーズクールデバイス 2 聖少女誘惑 カウントダウン 鏡(akira)
<ストーリー>
観光用モデル惑星第18番型統制形態都市・Entrance Dominent Organization。通称E・D・O(エド)。そのEDOに、ある日巨大なからくり人形が現れました。
茶運び人形を模したフォルムのからくり人形はEDO城防衛設備による集中砲火をものともせず、市街地を踏み潰して破壊しながら招き猫型ロボットを使って生娘をかどわかすなど、暴虐の限りを尽くします。
さらに、からくり人形を操る謎の存在は、EDO城に対して将軍位の禅譲を要求し、従わなければからくり人形が持つ巨大な湯呑みに満載されたニトロでEDOの街を破壊しつくすと…(ゼロアニメーションより)
<感想>
うたたねひろゆき氏の原作をアニメ化したシリーズ、誘惑 カウントダウンの3巻に収録されている作品です。ドタバタコメディといった感じの軽い作品です。あまり深く練りこまれているという感じではありませんが、出来のよい佳作だと思います。
絵に関しては、微妙に雑に感じるところもないではありませんが、全体としては十分に美しいです。とくに、エロシーンの描写がソフトであるわりに、結構使えるものに仕上がっているのは、絵によるところが大きいと思います。
この作品の原題は暴れん坊少年になりますが、なぜか「少年」というロゴにモザイクがかけられています。ビデオとして発売する際、なにか問題があったのかもしれません。なんでも、近親相姦や獣姦、少年等は日本のビデ倫に引っかかるらしいのです。少女はいいのか、とか淫獣触手がよくてなぜ獣姦は駄目なのか、とか、ちょっとわけの分からない規制だと思いますが…。
なお、仕方ないことではありますが、ダウンロード配信では本編のみでエンディングテーマがばっさりカットされています。別にいい曲、というわけでもありませんが、主題歌を歌っているのは、前作バージンロードで高瀬朱美役を演じた声優のこおろぎさとみさんです。誘惑カウントダウンシリーズにはこおろぎさとみさんの他にも、名の知られた声優さんが出演されていますので、聞き分けられる方はそこら辺を頭に入れて鑑賞するのも面白いかもしれません。
関連シリーズクールデバイス 2 聖少女誘惑 カウントダウン 鏡(akira)