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ゼロアニメーションの最新作品

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プリンセスメモリー 前編

プリンセスメモリー 前編


<ストーリー>
主人公コリンは片田舎の宿屋に住み込みで働く青年。もともと孤児だったのですが、この宿屋の主が慈悲深い人で、一人ぼっちのコリンを拾い、自分の娘たち、長女・サリアンと次女・ポーニィとで実の兄弟姉妹のようにして育ててくれたのです。暖かな家族の愛情に包まれ、コリンは逞しい体と優しい心を持った青年に成長したのでした。もっとも、いささか気が弱すぎるところはありますが…。

その主もすでに亡く、三人で宿屋を切り盛りするようになったある日、朝から屋根の修繕をするはずだったのに、コリンが寝坊して起きて来ないため、次女のポーニィがコリンを起こしに来ました。すると、なぜかコリンはうなされています。

そのうち、コリンは「フィーリア」と、ポーニィの知らない女の名前を呼び、寝惚けてポーニィのおっぱいを触ってきました。いきなりおっぱいを触られるのもむかつくのに、まして「フィーリア」って誰!?激怒したポーニィはコリンのベッドをひっくり返し、部屋中を目茶目茶に…(ゼロアニメーションより)

<感想>
気が弱い青年が、冒険の末に一人前の男になる、というのがコンセプトの作品のようです。随所で主人公コリンが自分に言い聞かせるようにそういうセリフをいい、さらに周囲の女たちも、この気が弱い青年を、あるときは叱咤し、あるときは優しく元気付けたりしており、そうした様はなかなか好ましいです。

絵に関しては、人物・背景とも十分に美しいですが、動きに少々難があります。といっても、別段見るのに苦痛になるほどでもなく、まあまあよりちょっと落ちるかな、ぐらいです。絵の良し悪しが作品の評価に影響を与えないような、そういう絵です。

エロ度に関しては、おそらく間違いなく童貞であっただろう主人公が、ハスキーな声の女冒険者・リリィに筆卸ししてもらうシーンがなかなか味わい深いものがありました。もっとも、結構唐突にセックスをはじめるため、気が弱い主人公を冒険の助手に引っ張り込むため、体を餌にしたのかな、と思ったぐらいです。実際には後の方できちんとした理由があったことが判明しましたが。

まだ前編ということで、この先お話がどうなるかはわかりませんが、全体としては良くも悪くも娯楽作品という感じで、そこそこ楽しめる佳作だと思います。いかにも娯楽作品らしい、どうも釈然としない展開もないわけではないのですが、その辺りはあまり深く考えない方がいいのだと思います。
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