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ゼロアニメーションの最新作品

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KAMA SUTRA カーマスートラ

KAMA SUTRA カーマスートラ


<ストーリー>
今から1500年前のインド。蛇神ナーガを崇める蛇族の襲撃にあい、滅ぼされた小国がありました。王妃スーリャと彼女を守護する勇者は決死の逃亡を目論み、敵をなぎ倒しながら進みますが、蛇族の長のチャクラムによって殺害されてしまいます。もはやこれまで?そう思えたとき、上空から巨大な手が現れ、スーリャを救い出すと何処ともなく消えていきました。

そして現在。ヒマラヤ山脈のネパール側で、考古学者たちが調査しているときに、驚くべき発見がなされました。なんと、遺物の中に、氷漬けの女性が横たわっていたのです。それは1500年前に行方不明になったスーリャ姫で…(ゼロアニメーションより)

<感想>
KAMA SUTRA(カーマスートラ)というのは古代インドで著されたエロ本、と言ってしまうと語弊がありますが、セックスのやり方について詳細に解説された書物です。それをテーマにして永井豪がコミックにしたのをアニメ化した作品、ということらしいです。考古学ということで、インディ・ジョーンズのパロディみたいなキャラクターも登場し、性杯というものも出てきます。インディ・ジョーンズの聖杯は磔刑に処されたキリストの血を受けた杯で、奇跡を起こせる貴重な品物ですが、こちらの「性杯」は男性の精液と女性の愛液を中で混ぜると奇跡が起こる、というような品物です。

お話については支離滅裂です。たとえば、1500年前の人が現代のインドの街並みを見て変わらないと言いながら懐かしがるなど、明らかに変な描写もあり、また悪役が何のために事件を起こしているのかも分かりにくく、描写に関しては明らかに失敗しています。しかし、不思議なことに、別につまらなくありません。どちらかというと面白く感じました。妙な味わいがあります。

絵についてもかなり古い絵柄で、あまり美しいという印象もありません。ただし、アクションシーンはかなり迫力があります。剣での戦闘シーンがあるのですが、最近のファンタジー作品の絵でこのぐらいのアクションを描いてくれれば相当燃えるのではないか、と思えるほどの素晴らしさで、わたしは見ながら口笛を吹いてしまいました。このアクションは古い絵柄にも関わらず一見の価値があります。

エロ度については、絵柄が古い上に修正の必要もなく、また尺も短いため、実用性はあまりありませんが、なかなか光るシチュエーションのシーンもあり、目の保養になると思います。

なお、作中「グプタ朝」という単語が出てくるので調べてみたのですが、1500年前のインドはグプタ朝末期で、小王国とも呼ぶべき地方政権が乱立していたとのこと。スーリャの国もそういう小国の一つなのでしょう。お話は支離滅裂ですが、意外にも設定はしっかりと作ってあったようです。きちんと筋立ての整合性や描写に気を使って作ったら、傑作になったのではないかと思い、少々惜しい気もします。もっとも、それだと永井豪っぽくないかもしれませんが…。



※チャクラム…戦輪・円月輪。刃のついた薄い輪というデザインで、手裏剣のように投げたり、輪の中に指を入れて回転させて投げたりする。切ることを目的とした珍しい投擲武器。ゲームなどでは忍者や女の子などどちらかというと非力なキャラクター向けの武器に設定されていることが多いと思います。
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