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<ストーリー>
猥雑な夜の街。男たちは快楽を求め、娼館を訪れます。しかし、そこにいるのは生身の女ではありません。生身の女以上に女らしく、男を悦ばせることに長けたアンドロイドでした。
中でも、娼館ソドムの人気は他を圧倒しています。ソドムで提供しているサービスは、人間以上の容姿・性器の感触を持ったアンドロイドを相手にさせること、そして特殊な機械を使い、アンドロイドが男に抱かれる際に感じる快感を男にフィードバックするというもの。しかし、これらはどこの娼館でも行っているサービスで、ソドムの人気の秘密とはいえません。
実は、ソドムの人気は、アンドロイドの製作者・イチローにありました。イチローはこの分野の天才と言ってよく…(ゼロアニメーションより)
<感想>
近未来を舞台としたSFです。内容としては、MAYAと名づけられた女性型アンドロイドの数奇な運命をたどる、というものになります。
出だし、イチローの製作したアンドロイドが、娼館ソドムの男・マツヤマの目の前で稼動させられるシーンがあるのですが、ここがすごかったです。イチローが操作するたびにアンドロイドが機械音の声をあげるのですが、それがだんだんと人間の声に近づいていき、ついには人間そのものの声になります。人形に命が宿ったという感じで、迫力がありました。
ここに限らず、各シーンの演出は神がかり的によく、しかも絵も美しい傑作!しかし、少々ストーリーがグダグダかもしれません。
例えば、天才技術者として尊敬を受け、きちんと金も払ってもらっているイチローが、なぜ逃亡しなければならなかったのかの理由がよくわかりません。イチローは作中の描写を見ても囲い込まれていたり弱みを握られている様子もなく、またMAYAは試作品であるため、非売品とでも言っておけば無理に売る必要もなかったのでは、と思います。何らかの裏設定があるのかもしれませんが、作中にはかけらも出てきません。
また、ラストは展開が早すぎて、衝撃的なのに笑えてしまうという変なことになっています。面白いのですが、これは製作の狙った面白さとは違うのでは、と思います。
見る価値のある超オススメの作品ですが、普通に傑作と褒めるよりは怪作と言った方がいいかもしれません。
なお、男の見ている前で愛する女が輪姦されるシーンがあったり、セックスの最中に興奮のあまり死亡するキャラクターが登場します。あまりグロいとは思いませんが、とりあえずご注意ください。