<ストーリー>
第一話「姉さん…」
守とユキはおなじスイミングスクールに所属する兄妹。しかし最近、姉のユキはなにか屈託でもあるのか、部活もサボリがちです。
また一方、守のほうにも秘密の悩みがありました。それは義理とはいえ姉であるユキを女として見てしまい、そのせいで姉の下着をちんぽに巻いてオナニーする行為をやめられないというもので…。
第二話「憧れの律子先生」
守の友人であり、おなじくスイミングスクールに所属する学生・山口には憧れの女性がいました。スクールの先生である律子です。
律子への想いが募り、どうしようもなくなった山口は、ついにある計画を実行に移します。それは愛する律子先生への愛の告白、というような殊勝な行動では残念ながらなく、なんと律子先生の生着替えの盗撮でした。
更衣室の前に隠れ、胸の高鳴りを押さえながらカメラを構える山口の耳に、しかしそれを発見した律子の同僚・千夏の『山口?なにしてんの?』という声が…。
第三話「タカネノハナ」
深夜のコンビニを訪れたフリーターのような風体の男・耕太。彼は年のわりにいまだに童貞であることが鬱屈になっているようで、道を歩いている学生カップルにも毒を吐く始末です。
そんな耕太が、便意を催してコンビニのトイレに入ろうとすると、ものすごい美人で豊満なOL風の女性が出てくるところでした。
あんな体に弄ばれてぇ、などとのんびり用を足しながら妄想をしてみたり、またそんな自分自身に引いて自嘲的に笑ってみたりと、いかにも童貞らしい行動にいそしんでいる耕太でしたが、そこで衝撃的なものを目にしてしまいました。
なんと、トイレの片隅に、今しがた出て行った女が使用したとしか思えないような、コンドームをかぶった粘液まみれのバイブレーターが放置されて…(ゼロアニメーションより)
<感想>
前作
あねき・・・ MY SWEET ELDER SISTER senior.1 早紀先輩同様、いかにも肉々しい作品です。カップリングもいずれも男より女のほうが大柄かつ豊満で、母性愛(?)的なまろやかさに満ち溢れています。世知辛い昨今においては、このような柔らかな作品に癒されていたいものです。
それはさておき、今回は一本の作品のなかにオムニバス形式の物語が三つという構成になっています。お話自体は独立していますが、関係者がおなじ世界に住んでいてちょっとした縁があったりするという意味でリンクしています。内実はオムニバスですが、前作にあわせて萌え系に分類しておきます。
第一話はよくある近親相姦(義理)モノです。ほぼエロシーンオンリーながら、作中人物の心理描写がなかなか見事です。とくにクライマックスでのユキの表情など、はっとさせられました。
第二話は真面目な女教師が淫行に抵抗を持っていない女教師に引きずられて若い男の子を食っちゃう話です。こちらは物語の面白さというより完全なエロ、抜き用です。『嫐』という漢字をそのままアニメにしたような作品です。とくにフィニッシュシーンは、割とありそうで実はあんまり見かけないすごいことをしています。
第三話は童貞が美人の痴女さんに男にしてもらうという実になんともストレートな話です。エロさには貫禄を感じるほどの安定感がありますが、さすがにこのシチュエーションだと男のほうがビビって逃げてしまいそうな気が…。まあ、ファンタジーと割り切って楽しむのがベストでしょう。
一話あたり10分程度の作品集になりますが、むしろキレがよくエロいということで、実用性も高く、全体として普通に見て損はない超オススメの作品だと思います。
※あねき…前作の感想でなぜこのシリーズが『あねき』というタイトルなのかわからないと書きましたが、どうやら本作第一話の主人公守の姉・ユキがタイトルになっているようです。
※痴女…以前わたしがテレビ番組『笑っていいとも』の増刊号を視聴していたとき、某アイドルグループのメンバー(男性)が痴女に出会ったときのことを語っていたことがありました。何でもその痴女さんは満員電車のなか、件のアイドルに近づくと、大胆にもズボンのなかに手を入れてちんぽを弄り始めたのだそうです。そのアイドルは、相手がちょっと美人だったこともあり、一瞬このままされるにまかせようかとも思ったそうですが、結局怖くなって途中で逃げてしまったのだとか。まあ、そんなものでしょうね。